設備業者(下請業者)に関する主な業務内容
設備の入替・保守(メンテナンス)
専門業者への発注(依頼)と対応は事業運営に重要な業務です。
事業を行う上で必要となる協力会社の良し悪しを判断し、管理することが必要です。
事業活動で使用する社有車。コピー機。事務活動に使用する電気。建物の自動火災報知器。給湯室のガス。水道。エレベーター。大型の空調設備等の維持に専門の設備業者に対する、業者の選定。依頼。一時対応等は目立つことのない業務ですが事業運営に欠かせない重要な業務です。・外注業者選定のポイント
定期的に入替えを伴う設備については、その価格の適正。保守メンテナンス内容を踏まえた業者の選定についてもその大きな業務です。例:車、什器(コピー機、プリンタ)、備品調達先 など。
・定期的な選定が伴わない業者
定期的な入れ替えがない恒久設備。建物に付属する防火設備。受電変電設備。上水道設備。防犯。清掃業者については変更に相応の手続きや変更に伴う費用が発生するため、新たな提案業者などがない限り選定はあまり行われません。・点検報告書の確認と報告
法定点検が必要な設備(受電変電設備、消防設備、エレベーターなど)の点検報告書は、単に受け取るだけでなく、内容を確認し必要な是正処置や監督官庁への報告等を実施しなければなりません。・車の法定点検の実施
家庭で使用する自家用車では、車検以外の法定点検(12か月点検等)について軽視されがちです。しかし、事業用車両では万が一の時、事業者の管理責任が問われるため車検以外の法令に基づく点検は確実に実施しなければなりません。・通信事業者の選定
携帯電話・固定電話・インターネット回線・メール・ホームページのホスティング契約など通信に関する業者です。電話回線と携帯電話の大手キャリアではNTTの他、ソフトバンクやKDDIなど。インターネットのプロバイダーでも非常に多くの選択肢があります。
一昔まであれば見直しはあまりない分野でしたが、業者内の競争が激しく見直しにより大きく経費削減を図れる分野です。
電話の通信事業者変更や通信方式の変更では、ビジネスフォンの入替等とともに検討することが多い。ビジネスフォンは知っていないと思わぬ高額な設備であるため、入替には慎重な検討が必要です。
→ビジネスフォンの価格と入替
→ビジネスフォン リースのメリット・デメリット
・主な設備業者と内容
・システム業者
パソコンやサーバーと言った社内ネットーワークの設計と保守を依頼します。・電気設備業者
受電変電設備。自家発電装置などの法定点検や変更等を依頼します。・防火設備業者
自動火災報知設備の法定点検。消火器・消火栓の使用期限が経過した物の定期的な入替を依頼します。・エレベーター(エスカレーター)業者
エレベーター・エスカレータ・ダムウェーターが設置されている場合、建築基準法により定期検査を年1回以上実施が必要となります。根拠法令:建築基準法 第12条 2項
「昇降機及び第六条第一項第一号に掲げる建築物その他前項の政令で定める建築物の昇降機以外の建築設備(国、都道府県及び建築主事を置く市町村の建築物に設けるものを除く。)で特定行政庁が指定するものの所有者は、当該建築設備について、国土交通省令で定めるところにより、定期に、一級建築士若しくは二級建築士又は国土交通大臣が定める資格を有する者の検査を受け、その結果を特定行政庁に報告しなければならない。 」
・清掃業者
ビルや工場等のワックス等の定期的な清掃や、大掛りな清掃等を専門業者に依頼します。・廃棄物処理業者
産業廃棄物処理を依頼する業者です。企業責任の問題から費用だけでなく、適正な廃棄物処理の実施についてを確認する必要があります。・宅配業者
事業所間の定期品の運搬。顧客に対する商品の発送を依頼する宅配業者です。価格交渉、宅配物に関するトラブルについて注意が必要です。・警備会社
ビル全体の警備。夜間無人となる時の警備等委託する警備会社です。窃盗事件や火災の発生は事業に大きな支障を与えるため、予防のために必要です。・リース購入等による定期的に入替が必要となる設備
・車両・コピー機
・パソコン(システム一式)
・この他、消耗品のうち大型の機械
社屋などのに設置される設備は、リース品とはなりません。
次ページ:外注業者選定のポイント |