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新型コロナにおけるトイレ対策(トイレ利用と清掃の見直し)

 新型コロナウイルス感染症では、排泄物に多くのウイルスが存在するため、トイレによる感染リスクが大きな問題となっています。
 特に不特定多数が使用するトイレでは共有するドアノブやレバーに等の箇所に触れないための対策や、清掃方法の見直し。飛沫が吹き上がらない利用法の周知が有効です。

トイレでの感染リスク

・接触感染

 多くの利用者が触れる共有部はウイルスの接触感染箇所となります。使用時には、極力共有部に触れない。共有部に対して適切な消毒を含む清掃を実施する。共有部に触れない仕組みへと変更することで接触感染リスクを減らすことが出来ます。
・接触感染となる主な箇所
・ドアノブ
・洗浄レバー、ボタン
・便座
・ふた
・トイレットペーパーのホルダー
・蛇口
・タオル

・飛沫感染

 トイレの水を流す洗浄では、勢いによる飛沫が人の背の高さまで舞い上がります。トイレの蓋をしめる。十分な換気を行うことで飛沫感染リスクを減らすことができます。
・飛沫感染が発生する主な箇所
・ジェットタオル
・洗浄(水を流す)

トイレ感染対策(改修工事・備品等を伴う対策)

・出入口扉の自動化
 トイレの入り口ドアを自動化することにより、接触感染箇所を減らします。
 特に出入り口のドアは、トイレ使用後の手洗いを実施した後に触れる箇所であるため、ドアノブを触れる構造のままでは退出後に再度手洗いや消毒を行わないと接触感染リスクが残ります。

・トイレの自動洗浄機能
 トイレ使用後に立ち上がるなどすると自動で流す機能が備わっています。レバーやボタンのみで流す方法のトイレでは、トイレの入れ替えにより自動洗浄機能が付いたものへの検討が有効です。

・トイレの蓋つき
 洋式トイレであってもコスト重視の一部の製品では、蓋がないものがあります。蓋つきのものへ改修することで、流す時に蓋をして飛沫(エアゾル)を防ぎます。


・自動水栓への変更
 手洗い前後で共に触れる蛇口は大きな接触感染リスクが伴います。
 蛇口を自働水栓にすることで、特に手洗い後の接触感染リスクを減らすことが出来ます。

・換気扇の容量の見直し
 ジョットタオルやトイレを流すことで発生するウイルス等に汚染された飛沫は、換気を行うことで感染リスクを減らすことが出来ます。
 従来のトイレの換気扇は、主に臭い対策として設けられているため、感染予防対策として機能を期待するには換気能力が不十分である場合が多いです。換気扇の容量を大きくすることで、トイレ内での飛沫感染リスクを減らすことが出来ます。
 また、廊下が吸気口となる構造のトイレでは、トイレの換気能力が大きくなることで施設全体の換気が改善されます。
 今後の感染リスクの減少、夏季・冬季を考慮して容量の大きい換気扇では強弱設定が出来るもの。換気扇を増設する場合は使用台数を選べる構造であることが理想的です。

・便座シート、除菌クリーナーの設置
 使い捨ての便座シートや、除菌クリーナーを使用前に用いることで便座から接触感染リスクを減らすことが出来ます。
 便座除菌クリーナーでは、クリーナー本体に手で触れずに噴射できるノータッチ式を用いるとより効果的です。

・ペーパータオルの利用(ジェットタオル、共有する布タオルの廃止)
 使い捨てのペーパータオルを利用することで、ジェットタオルによる飛沫。布タオルなどの共有するものでの接触感染を減らすことが出来ます。
 使用後のペーパータオルは汚染の可能性を考慮した適切な廃棄が必要となります。

・オゾン発生器の設置
 オゾン発生器は匂い対策や除菌対策としてトイレでの脱臭用に市販されていましたが、新型コロナウイルスに対しても効果があることが確認されています。人体に影響のないオゾン濃度(日本産業衛生学会の基準:オゾン濃度0.1ppm)では新型コロナウイルスへの効果(ウイルスの不活化)は限定的ですが、他の対策と併用すること感染予防の向上が期待できます。

感染対策(使用方法)

 トイレでの感染リスクを減らすためには、使用者も感染リスクを減らすための利用協力が不可欠です。
 トイレ内等に表示を行うなどして、感染リスク低減に向けた取り組みを行います。

・トイレ使用時後の間隔時間
 飛沫などトイレ内の空気中漂うウイルス等は、換気扇の働きにより徐々に希釈されることから、時間経過とともに感染リスクが低下します。
 トイレ利用に関して使用時後に次の人が使用するまでの間隔を定める。休憩時間を分散して連続してトイレを使用する機会を減らします。
 間隔は換気能力(換気扇の容量)により異なりますが、1~2分程度設けるだけで効果が期待できます。

・トイレの蓋を閉めて流す
 トイレを流す際に発生する飛沫(エアゾル)を防ぐため、ふたを閉めて水を流すことをルール化します。
 トイレを流す際に発生する飛沫について周知を行う。
 トイレの蓋の内側に「感染予防のため、蓋を閉めて流して下さい。」等の表示を行い蓋の閉め忘れを防止します。

・共有物に手を触れない
 床や壁。トイレットペーパーのホルダーなど、トイレ内ではウイルスによる汚染の可能性が高いとし、極力手を触れないように利用することを周知します。

・使用後の手洗い
 ウイルスは手で触れただけでは感染しません。
 トイレ使用後には、手洗いを行うことで例え接触感染があったも予防できることを周知し、石けんを使用した十分な手洗いを行うことを定めます。

感染対策(清掃方法の見直し)

 トイレのウイルスや細菌による汚染は便器だけでなく、手の触れるドアノブや洗浄レバー、ボタン。便座、・ふた、トイレットペーパーのホルダー、蛇口。床や壁とったあらゆる箇所が接触感染原因となります。
 清掃ではウイルス等を殺菌・不活性化するだけでなく、清掃作業により汚染を広げないために汚染の少ない箇所から順に清掃を行うことを手順化することが必要です。

・清掃手順

 トイレ清掃では、トイレ全体を汚染の少ない箇所から順に清掃を行います。また、清掃では殺菌・消毒効果のある薬剤を使用します。
 この他、清掃作業で飛沫による感染リスクを発生させないため、作業中は十分な換気を行う。床掃除で掃除機を使用しません。

清掃順序:
①洗面台、ドアノブ、壁、床 → ②便器周辺 → ③便器外側・ふた → ④便座 → ⑤便器内部

・塩素やアルコールによる消毒を伴った清掃
 便器だけでなく洗面台やドアノブやレバーなどトイレ清掃全体で消毒薬を用いて清掃を行います。清掃箇所の多くは塩素系消毒薬を使用することで消毒をすることができますが、塩素系消毒薬が使用できない箇所ではアルコール系の消毒薬を用いて清掃を行います。

・ゴム手袋の使い捨て
 清掃作業に伴い作業者の感染リスクを低下させるため、作業に用いるゴム手袋は、その都度使い捨てます。

・保護具の着用
 感染者により汚染リスクが特に大きい場合、作業者への感染リスクを低下させるため、ゴーグル、マスク、手袋の着用を行い清掃作業を行います。
 保護具は、感染予防だけでなく消毒等のために濃度の濃い塩素系消毒を行う場合の作業者への保護を兼ねます。

・ゴミの密閉
 汚物入れや使用済みのペーパータオル等のゴミは、廃棄作業等に伴い汚染飛沫が発生します。廃棄では飛沫が発生しないよう袋を閉じて密閉して廃棄を行います。


・清掃作業後の手洗いと消毒の実施
 清掃作業者、清掃作業後に十分な手洗いとうがいを行います。また、アルコール等により手洗いに重ねて消毒を行います。
次ページ:アルコール消毒薬を節約する次亜塩素酸ナトリウムによる消毒

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